桐生 kiryu, japan, 2009


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ジュセッペ・ペノーネ展(豊田市美術館)へ

少し前から物質ということを憶いヘルマン・ワイルの著作を少しずつ
さらにルクレティウスへと辿る
ペノーネもまたその詩に言及している

 ルクレティウスの詩が少しも古びることがないのは、感覚が我々の身のうちに放つ事物の艶めきのおかげである(ペノーネ)

ルクレティウスから再びペノーネへと戻る旅の途

そしてその道とは別の格好で
けれど二つの道がどこかで通ずるのだろうかと
詩人吉田一穂全集を今日もまた少しずつ読む旅の途
 
 考えるとは一語一語躓くことである(一穂)

事物の艶ということ
躓くということ

物質の問いかけを自らの内部に聴くこと
考えに考えて問うこと