出雲崎 izumozaki (16)2010

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連休に車で東京に帰った
高速道路もそうだが首都高からみえる巨大ビル群が
今回もまたほんとうに異様に映る
都会もさらに退廃しているようにみえた
何かがすごいスピードでうすまってしまっている気配だ
だが東京のいいところは飲屋街と路地のざわめきのなかにまだあって
さがせば人間の濃い感覚がのこっているようにも感じるが
いい店はどんどん潰れているようだ

戦後は金がもはや権力をこえて宗教と化して
国というものと一体化し
怪奇な教条のようなものによって
人間の自発性がいまだに覆われているように思える
これほど大きな天災がおこって
これほど大きな原発事故がおこっても
妄信から目覚めない
いん石の一つでも都会に落ちてこなければ
本当には目覚めないのだろうか
それもSFやたとえ話ではすまない現実の話だという

東京では久々に旧友との再会
音楽やら写真やら雑多に話してとても楽しかった
機械にも魂が宿る
旧友がそういっていたのが耳の奥にいまも残る