犬山 inuyama(14)2009

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真夜中を過ぎて外は激しい雷雨
鳥たちも騒いでいる
今は人間が反省するときだ

一年間同じ道の横に見続けてきた生き生きとしていた木々たちが
開発のために目の前で次々とあっという間に根こそぎ伐採されていくのをみるのは辛い
少しは命というものを敬ってはどうだろうか
環境やら生物多様性やらいってそのうちなくなるのか
自然と人間の共生と国家間でうたってみても
ラディカルにいうなら
この世界史が記憶そして強い反省のもとに一挙に神話化されるくらいでなければ
何もかわらないのではないか
自然と人間とが共生していく 妙ないい方にきこえる
自然か人間か つまりはそういっているに過ぎないのではないか
都合の良い必要なものを選び 不都合で要らないものは単純に抜きとる
管理の仕方ひとつとっても反省すべきことはいくらでもある
世界に対して古来の自然観や多様性に恵まれたこの豊かな自然を
日本は今 真に誇ることはできない

今日は雨のなか突如思い立って
風に倒れた竹を拝借してきて
部屋の片隅の掛け軸の横
動かないように
部屋の床から天井に貫くようにたてた
青緑色をしているがだんだんと色褪せて朽ちていくと思う
節のこぶはこぶでありつづけるだろうが
風貌をともにし友としていきたい気持ちだ
そしてこの竹は今の私を照らしている鏡だ