犬山 inuyama(23)2009

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写真や音楽から
今どんどんと
離れていっている 
明らかに 
後ろを向いて歩いている 
オオムラサキの拍動を
停止させたこの手 
手への償いのようなものが残っている
もう一人の私の
私への笑い
その裏には 
私の償いがある
そうであるから
心は落ち着いている
なにがしかの強い
実感だけが残る 
生きていることを
そうである当のものを
あらわしていく以外にない
そうでなければ
本当に私が生きることにはならないだろう