京都 kyoto, japan 2008

shapeimage_1-185

京都でユージン・スミスの写真展をみた

写真はプロパガンダと密接な関係にある
写真が真実を語るとは思わないし
事物の痕跡が写っていても
それが実際の出来事の推移の証明になるかどうかはわからない
そして自然なようにみせかけて
実は瞬間を作った写真もいくらでもできてしまう

彼は写真を通じて何かの信念を語ることにおいて
いかにも真実らしいものそして美的なイメージを想起させる叙情的手法を
よく知っている写真家であった

そしてその写真の叙情のなかに
彼が信じようとした真実の
一種の苛烈と激昂をみる思いがした