sevilla (2), spain 2008

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風の宿命は流れること

明治大正に撮られた犬山の地の写真は
流れる風を今という一瞬に止めていた
人間を介して風の微分となっていた写真

しかし人間が今ここに立っていなければ写真もまた存在しない
そのとき写真にみえるものは
時空の内側と外側であり過去と未来そして現在

写真は時の使者たる風の
人間を介して微分された一つの形態である