京都 kyoto(10), 2008

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予定していた文楽鑑賞に
弱った身体で無理していってみたが
途中で帰ってきてしまった

夕方の風が涼しい

ちょっとした風が肌にそよぐとき
その風の心地よさが
身にしみてありがたい

目立たないが
もうすでに
風のなかにすべてが
あらゆる形あらゆる流れがある

世界のほんの片隅に生じた
風のなかに停泊する
私は満たされる

私という一隅にそよいだ微風
涼しい秋の香と聴こえる音
一隅と片隅に感じられる世界のすべて