benaoján, spain 2008
01/02/09 20:24 BENAOJAN (spain)
春を迎えれば東京をでていく
垢を落とし再出発して歩む
脱皮
蝉のように
内側から
ひそかなる飛躍を
残すもの残されるものを
残りの生への思いと
脱皮殻を思う
脱皮が深まるだけ
味わいもでるだろうと
殻に愛着がもてるようにと
殻の残し方朽ち方を思う
変態
残りの生にむかって
一匹の蛹となるために
擬態という奥深い知恵が要る
一つの個の形を求めるために何十年も備える
生をまっとうするにはそれだけの準備が要る