甲州 koshu (3), 2008

shapeimage_1-219

周囲が息づく
奥行きに開かれる
中心がなくなる
余白が生ずる
静寂へ 静寂のなかに 静寂から
動く気配
聴かれる音
視られるもの

あたりへ身体を入れるように
音をだすー身体の旋律
視て撮るー身体の構図

 だがその仮の言葉に身体がとらわれれば身体は閉じる
 ある概念の超克あるいは脱構築として概念化されることから遠ざかる
 にもかかわらず日々思考を放棄せずメモを綴りつづける
 身体の浮き沈みもまたそこにあらわれる
 近づき遠ざかりつつ反芻する
 理解を深め身体に心におろす